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2008年06月10日

ぶりっ子の賞味期限


ぶりっ子には賞味期限がある。みんな自分がわかっていない。
男女問わず、人間は他人に映る自分より、鏡で見る自分を美化してしまうらしい
まあ、それはそれで幸せなのだけど。
私の知人のA嬢は自他共に認める美人だ。 20代のころは色んな有名人と親睦を深めたし、 ある程度のわがままや高飛車な態度はカワイイと見なされチヤホヤされていた。
だが30代に入りA嬢はゲイ友達から陰で『きれいぶってる子』と呼ばれるようになってしまった。
本人に言うと笑って済まされないことはゲイ達もわかっていたのでシャレの通じないきれいぶってる女という称号がついていた。
35歳を過ぎると他の女性から陰で『あの年であのキャラはキツいっしょ』と言われるようになってしまっていた。
ぶりっこがぶきみっ子になってしまっているのだ
ゲイはするどい。女は怖い。そしてもっと怖いのはそのぶきみっこになっているのに気が付かずタカビーなままのA嬢だったのだ。



2008年06月08日

紙に書いたくちぶえ



私は南北線王子駅のホームで椅子に腰掛け缶コーヒーを手にしていた。
すると、男が近づいてきた。
顔を近づけ何か言いたげな様子だった。
思わず私は目を合わせてしまった。
その時彼はぎょろっとした眼を私に向けてたどたどい声で言っていた。
『やって』『やって』と。

そしてもぞもぞとポケットの中からクシャクシャのメモ用紙をだし、それを広げた。
そうそこには、こう書いてあった。『くちぶえ』と。
ホームでくちぶえか。どうやらくちぶえをふく女性の顔が好きらしい。
彼は口を尖らしくちぶえの真似をしている。上手く吹けないらしい。
私は一瞬ためらった。 くちぶえはそんなに苦手ではない。
しかしくちぶえの後今度はまた何かやれとか言ってくるだろう。
私はその場から離れたが彼の顔が脳裏に焼き付いている。
今日も彼は南北線のホームにいるのだろうか。

くちぶえをもとめて…。

kutibue.jpg